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テキスト/text


ハンドメイド・パルタージュ
「ハンドメイド・パルタージュ」 「それにはまず隠れたる海上の道というものの、次々と発見せられる日を期待しなければならない。それが待遠に堪えぬとすれば、やはりこういう多少のゆかりある雑談を試みて、ちょっとでも今日の希望を濃やかならしめるのが、よいかと思う。―中略―大きな島の一端に届いた外来事物は、たちまちにして全土の隅々にも及ぶもののごとく、当然の連帯責任を押しつける人が稀にはあった。汽車や電信電話の行き渡った今日でも、そういう効果は簡単に期せられない。まして山には峠路、川には渡し場が全く無かったような遠い昔に、そういう交通の期せられたはず がない。四面を海で囲まれた国の人としては、今はまたあまりにも海の路を無視し過ぎる。」柳田國男 海上の道 岩波書店 1978年 23p , 56 p 彫刻や工芸など立体表現は根源的には、制作技術や所属制度によって呼び分けられてきた。彫刻は“象徴”として、工芸は“手段”として立ち上げていくような“慣性”とでもいうような力が存在する。この慣性の力は発信手段の多様化とともにより拡張し、それぞれの分野に制度的な領土や座標
威 高松
11月1日読了時間: 3分
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